「ドクターX」の第6シリーズが始まりました。
初回は視聴率20.3%だったそうです。
友人はこのドラマを「医療ドラマの水戸黄門」だと言いますが(笑)、私は好きで観ています。
その「ドクターX」の初回、岩に腕を挟まれた人の腕を斧で切断して保存し、手術してつなぐというシーンが出てきました。
・・・どっかで観たことあるぞ(^_^;
そう、私は「病院船」のウンジェを思い出していたのでした。
kazySUSさんがブログで取り上げられていた「病院船」シーズン2の可能性の記事。
私も目にしていましたが、忙しさもあってなんとなくスルーしました。(kazySUSさん、翻訳お疲れさまでした!)
このシーズン2の可能性の記事と昨日私が取り上げた記事を見ていたら、「病院船」について書きたくなったので書きます。
(注)今日は辛口です。
「ハードキャリー」という言葉を知ったのは、韓国のジウォンさん関連の記事を読むようになってからで、すぐに意味を調べてみました。
解説:キャリー(carry)は重い荷物を運ぶという意味で主に使われる英単語だ。チームワークが重要なゲームでチームを勝利に導いたプレーヤーやチームを率いる行為を意味する言葉はここから始まった。
チーム全体を勝利に導くことが、重い荷物を運ぶのと同じようなものだからだ。
ハードキャリーとは、さらに劇的な状況で使われる。他のチームメンバーの能力が非常に不足していて、ゲームが行われる前からすでに敗北が予測された状況で、一人が優れた実力を発揮してチームを勝利に導いた時に使われる。
なるほど、一人の優れたプレーヤーが全体を牽引することかと納得。作品に関する記事でいけば、ジウォンさんが作品を引っ張っているということなんだなと理解しました。
でもね、みんなでつくる作品なんだから、主役にそんな重荷を背負わせちゃいけないでしょう、と思ったんですよね。
脚本・演出・出演者、その相乗効果で作品の魅力がぐんと増すわけだから。
もちろん、制作サイドも最初からそんな無理をさせようと思っているわけじゃないこともわかります。
実を言えば、「病院船」のウンジェ役はジウォンさんでなくてもよかったのかななんて思ったりするんです。
あのストーリーだったら。
病院船を舞台にした、ただの青春群像劇でもよかったとさえ思うんです。
あのストーリーだったら。
そうすれば普通のドラマになった気がします。
ただ、ウンジェが"天才外科医"であるがために、ジウォンさんレベルの演技力が必要になるんじゃないかと思うんですよね。天才外科医ならではの"カリスマ性"を出すにはね。
であるならば、あれほどまでにラブストーリーに舵を切るべきではなかったと思うのです。
韓国の記事では「恋愛船」と揶揄されましたからね…。すごく残念だった。
看護師の服装がどうこうっていうのはある意味"初歩的ミス"みたいなもので、ちゃんと調べとこうよ、って感じでしたが、私が看過できなかったのは元カノが普通なら乗船できるはずのない病院船に乗ってきたり、ギャングが登場したり、しまいにはウンジェが骨肉腫に…という設定。う~ん(-.-)
ガッカリ感がこんなに大きかったのは、取りも直さず私の期待が大きかったからなんですよね。
ジウォンさんが演じる天才外科医、ワクワクしました。
「ファン・ジニ」の脚本家が以前から温めていた、「病院船」という素材。
最初の謳い文句であった「ヒューマンメディカルドラマ」。
ジウォンさんがウンジェの人間的成長をどう演じていくのか、楽しみでなりませんでした。
途中までは楽しんで観ていましたが、借金取りのアジトに乗り込んだあたりから違和感を感じてリアル視聴を止めました。
韓国の記事でも最初から「ハ・ジウォンのハードキャリー」という表現が使われていたし(良くも悪くも)、放送終了後の記事でも「竜頭蛇尾」「ハ・ジウォンのハードキャリー」といった表現を使って「惜しい結果に終わった」とした内容が多く、ネットユーザーの声には「ハ・ジウォンがもったいない」というものもありました。
「もったいない」、その通り!
例えるならば、A5ランクの松阪牛をキャンプで作るカレーに入れるくらいもったいない。(それはそれで美味しいカレーになるだろうけれど)
いやいや、ステーキとかしゃぶしゃぶとか、もっと肉の美味さを味わう調理法があるでしょ!?っていう感じ。(ジウォンさん、お肉に例えてごめんなさい)
脚本・演出・共演者、かけ算するには残念な部分が多かった。
ジウォンさんの演じるウンジェが素晴らしかっただけに、私のガッカリ感は余計大きくなったのでした。
「奇皇后」でジウォンさんに出会い、それ以降の作品をワクワクしながら待っていた私ですが、今でも繰り返し観るのはやはり「奇皇后」以前の作品ばかり。ジウォンさんのケミ力は何もラブラインだけではないと思うので、そうしたジウォンさんの持ち味が生かされ、出演者の演技が光る作品に出会って欲しいと切に願います。